◎ブリッジとは?
ブリッジは、一つ以上の歯が失われた場合にそのスペースを埋めるための歯科補綴物(人工歯)の一種です。ブリッジは通常、隣接する天然の歯またはインプラントに支えられています。
◎メリット
- 機能の改善: ブリッジは失われた歯を補い、咬む力を適切に分散することで、噛むという基本的な機能を改善します。
- 見た目の改善: 歯が欠けていると、微笑んだときや話すときに見た目が悪くなる可能性があります。ブリッジは、自然な見た目を取り戻すことができます。
- 話す能力の改善: 歯が欠けていると、特定の音を出すのが難しくなることがあります。ブリッジは、欠けた歯の影響で困難になった話す能力を改善することができます。
- 顔の形状の保持: 歯が失われると、その結果として顔の形状が変わることがあります。ブリッジは、これを防ぐのに役立ちます。
◎デメリット
- 健康な歯への影響: ブリッジを支えるためには、通常、隣接する健康な歯を削る必要があります。これにより、これらの歯が感染や損傷のリスクにさらされる可能性があります。
- 維持管理: ブリッジは定期的なケアとメンテナンスが必要であり、場合によっては定期的に交換する必要があります。ブリッジの下の清掃も重要です。
- 費用: ブリッジは比較的高価な治療法であり、特に複数の歯を補う必要がある場合や、高品質の材料を使用する場合はさらに費用が上がります。
◎ブリッジの耐久年数
ブリッジの耐久年数は多くの要素により左右されますが、一般的には5~15年程度が目安とされています。良好な口腔衛生を維持し、定期的に歯科医師の診察を受け、必要なケアを怠らない場合には、ブリッジはそれ以上長持ちすることもあります。
耐久年数に影響する主な要素は以下の通りです。
- 口腔衛生: ブリッジの下や周囲を清潔に保つことは、ブリッジを長持ちさせるために重要です。不適切な口腔衛生は、歯周病や虫歯の発生を引き起こし、ブリッジの寿命を縮める可能性があります。
- 咬み合わせと摩耗: 正常な咬み合わせが保たれている場合、ブリッジは長持ちします。しかし、不適切な咬み合わせやクレンチング(歯ぎしり)がある場合、ブリッジに過度のストレスがかかり、破損する可能性があります。
- 材料: ブリッジに使用される材料の種類や品質も耐久年数に影響します。金属製のブリッジや、金属と陶磁器の組み合わせのブリッジは、陶磁器だけのブリッジよりも一般的に耐久性があります。
- 定期的な歯科検診: 定期的な歯科検診により、ブリッジの問題(割れ、ひび割れ、緩み等)を早期に発見し、修復または交換することができます。
これらの点を考慮に入れてブリッジのケアを行うことで、ブリッジの寿命を延ばすことが可能です。しかし、ブリッジは永久的な解決策ではないため、いずれは交換が必要となることを理解しておくことも重要です。