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歯磨きしているのに虫歯ができる理由:見落としがちな原因と改善策


はじめに

「毎日歯を磨いているのに、虫歯ができてしまう」という悩みを持つ人は少なくありません。真面目に歯磨きをしているのに、検診のたびに虫歯が見つかる。一方で、あまり丁寧に磨いていないように見える人が虫歯ゼロ。この差は何なのでしょうか。実は、歯磨きをしているかどうかだけでなく、どのように磨いているか、何を使っているか、いつ磨いているか、食生活はどうか、口腔内環境はどうかなど、多くの要因が虫歯のリスクに影響します。「磨いている」と「磨けている」は違います。自己流の歯磨きでは、重要な部分が磨き残されていることが多いのです。また、歯磨き以外の要因、例えば食生活や唾液の質なども大きく関係します。本記事では、歯磨きしているのに虫歯ができる主な理由、それぞれの改善策、そして総合的な虫歯予防のアプローチについて詳しく解説します。

理由1:磨き残しがある

最も多い理由が、磨いているつもりでも磨き残しがあることです。

自己流の歯磨きでは、特定の部位を磨き残すことが多いです。特に、歯と歯の間、歯と歯茎の境目、奥歯の裏側、奥歯の溝などは、歯ブラシが届きにくく、磨き残しやすいです。

歯垢染色剤を使用すると、磨き残しが赤く染まり、自分の癖が分かります。多くの人が、自分では磨けていると思っていた部位に、実は歯垢が残っていることに驚きます。

改善策は、正しい歯磨き方法を学ぶことです。歯科医院でブラッシング指導を受け、自分の磨き残しの傾向を知り、重点的にケアします。

歯ブラシの持ち方、当て方、動かし方を改善するだけで、大きく変わります。鉛筆を持つように軽く持ち、歯に対して45度の角度で当て、小刻みに動かすことが基本です。

理由2:歯と歯の間を磨いていない

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは取れません。

虫歯の多くは、歯と歯の間から始まります。この部位は、歯ブラシの毛先が届かず、食べかすや歯垢が溜まりやすいです。

改善策は、デンタルフロスや歯間ブラシを毎日使用することです。特にフロスは、全ての歯と歯の間に通すことが推奨されます。

最初は面倒に感じますが、慣れれば3分程度で終わります。フロスを使い始めると、どれだけ汚れが残っていたかに驚くでしょう。

1日1回、就寝前に、歯磨きの後にフロスを使う習慣をつけましょう。

理由3:歯磨きの時間が短い

歯磨きの時間も重要です。

多くの人が、1分から2分程度で歯磨きを済ませています。しかし、全ての歯を丁寧に磨くには、最低でも3分、理想的には5分程度必要です。

時間をかけずに急いで磨くと、磨き残しが増えます。

改善策は、タイマーを使用することです。スマートフォンのタイマーや、電動歯ブラシの自動タイマー機能を活用し、十分な時間をかけます。

ただし、時間をかけるだけでなく、正しい方法で磨くことが前提です。

理由4:歯ブラシが古い

歯ブラシの状態も、磨き残しに影響します。

毛先が開いた古い歯ブラシは、清掃効果が大幅に低下します。毛先が開くと、歯に正しく当たらず、汚れを除去できません。

改善策は、歯ブラシを1ヶ月に一度交換することです。毛先が開いていなくても、1ヶ月使用すると、毛のコシが弱くなり、細菌も蓄積します。

交換のタイミングを忘れないよう、毎月1日に交換するなど、ルールを決めると良いでしょう。

理由5:就寝前の歯磨きが不十分

1日の中で最も重要な歯磨きは、就寝前です。

睡眠中は唾液の分泌が大幅に減少し、虫歯菌が繁殖しやすくなります。就寝前に口の中を清潔にしておくことが、虫歯予防に極めて重要です。

しかし、疲れて適当に磨く、酔って磨かずに寝てしまうなど、就寝前の歯磨きが疎かになることがあります。

改善策は、就寝前の歯磨きを最も丁寧に行うことです。できれば10分程度かけて、歯ブラシ、フロス、必要に応じてフッ素洗口液まで使用します。

どうしても疲れている場合でも、最低限フロスだけでも使いましょう。

理由6:食生活の問題

歯磨きを頑張っていても、食生活が悪ければ虫歯になります。

砂糖を多く含む食品や飲料を頻繁に摂取すると、虫歯のリスクが高まります。特に、ダラダラ食べ、ちょこちょこ食べは最悪です。

口の中が常に酸性になり、歯が脱灰し続けます。唾液による再石灰化の時間がなく、虫歯が進行します。

改善策は、食事や間食の時間を決めることです。食べる時間を決めることで、口の中が酸性になる時間を限定し、中性に戻る時間を確保できます。

甘いものを食べた後は、水で口をゆすぐか、歯を磨くことも有効です。

炭酸飲料やスポーツドリンクなど、酸性の飲み物も控えめにします。

理由7:口腔乾燥

唾液の不足も、虫歯の大きなリスク要因です。

唾液には、自浄作用、緩衝作用、再石灰化作用、抗菌作用など、虫歯予防に欠かせない機能があります。

口呼吸、薬の副作用、加齢、ストレス、脱水などにより唾液が減少すると、どんなに歯を磨いても虫歯になりやすくなります。

改善策は、こまめに水を飲む、シュガーレスガムを噛む、唾液腺マッサージを行う、口呼吸を改善するなどです。

口が乾きやすい人は、特に丁寧な口腔ケアが必要です。

理由8:フッ素を使っていない

フッ素は、歯質を強化し、虫歯予防に非常に効果的です。

しかし、フッ素入り歯磨き粉を使っていない、または使用量が少なすぎる人がいます。

改善策は、フッ素濃度1450ppmの歯磨き粉を、適切な量使用することです。成人であれば、歯ブラシの毛先全体に2センチメートル程度が目安です。

歯磨き後は、軽く口をゆすぐ程度にとどめ、フッ素を口の中に残します。何度も大量の水でゆすぐと、フッ素が流れてしまいます。

フッ素洗口液を併用することも効果的です。

理由9:歯並びが悪い

歯並びが悪いと、どんなに頑張っても磨きにくい部位ができます。

歯が重なっている、ガタガタしている、八重歯があるなどの場合、通常の歯ブラシでは清掃が困難です。

改善策は、タフトブラシ(ワンタフトブラシ)という先が小さな歯ブラシを使用することです。磨きにくい部位を重点的にケアできます。

また、矯正治療により歯並びを改善することも、長期的には有効です。

理由10:定期検診を受けていない

どんなに丁寧に歯磨きをしていても、完璧に磨くことは困難です。

定期的に歯科医院でプロフェッショナルクリーニングを受け、歯ブラシでは取れない歯石や歯垢を除去してもらうことが重要です。

また、初期の虫歯を早期発見し、簡単な処置で済ませることができます。

改善策は、3ヶ月から6ヶ月に一度、定期検診を受けることです。

検診では、ブラッシング指導も受けられ、自分の磨き方の問題点を知ることができます。

理由11:虫歯菌が多い

口腔内の虫歯菌(ミュータンス菌)の量にも個人差があります。

虫歯菌が多い人は、同じように歯を磨いていても虫歯になりやすいです。

改善策は、キシリトール製品を積極的に使用することです。キシリトールは、虫歯菌の活動を抑制し、数を減らす効果があります。

唾液検査を受け、自分の虫歯リスクを把握することも有効です。

理由12:歯の質が弱い

生まれつき歯の質が弱い人もいます。

エナメル質が薄い、形成不全があるなどの場合、虫歯になりやすいです。

改善策は、フッ素の積極的な活用です。フッ素塗布を定期的に受ける、フッ素入り歯磨き粉やフッ素洗口液を毎日使用することで、歯質を強化できます。

また、シーラントという溝を塞ぐ予防処置も効果的です。

総合的な改善策

歯磨きしているのに虫歯ができる場合、一つの要因だけでなく、複数の要因が重なっていることが多いです。

総合的に改善するためには、正しい歯磨き方法を学ぶ、フロスを毎日使う、フッ素を活用する、食生活を見直す、口腔乾燥を改善する、定期検診を受けるなど、多方面からのアプローチが必要です。

まずは、歯科医院でブラッシング指導と唾液検査を受け、自分の問題点を明確にすることから始めましょう。

まとめ

歯磨きしているのに虫歯ができる理由は、磨き残しがある、歯と歯の間を磨いていない、時間が短い、歯ブラシが古い、就寝前の歯磨きが不十分、食生活の問題、口腔乾燥、フッ素を使っていない、歯並びが悪い、定期検診を受けていない、虫歯菌が多い、歯の質が弱いなど、多岐にわたります。

「磨いている」と「磨けている」は違います。正しい方法で、適切な道具を使い、十分な時間をかけて磨くことが重要です。

フロスの使用、フッ素の活用、食生活の改善、定期検診など、総合的なアプローチにより、虫歯を効果的に予防できます。

歯科医院で自分の問題点を明確にし、個別化された予防プログラムを実践しましょう。

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