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歯ぎしりは遺伝する?原因・影響・対策をわかりやすく解説


はじめに

「自分が歯ぎしりをしていると指摘された」「親も歯ぎしりがひどかった」――そんな経験から、「歯ぎしりって遺伝するの?」と疑問を持つ人は少なくありません。歯ぎしり(ブラキシズム)は睡眠中に無意識に起こることが多く、本人が気づかないまま歯や顎に深刻なダメージを与え続けることがあります。

歯ぎしりと遺伝の関係については、近年の研究でさまざまなことが明らかになってきました。遺伝の影響はゼロではありませんが、生活習慣やストレスとの関わりも非常に大きいとされており、正しく理解することが予防と対策の出発点になります。この記事では、歯ぎしりの遺伝性について科学的な視点から解説するとともに、原因・身体への影響・具体的な対策まで幅広く紹介します。

歯ぎしりとは何か

歯ぎしりとは、上下の歯を強く噛み合わせたり、横にこすり合わせたりする習慣的な行動です。医学的には「ブラキシズム」と呼ばれ、大きく3種類に分類されます。

グラインディングは、歯を左右・前後にすり合わせる動作で、「ギリギリ」という音が出るためパートナーや家族に気づかれやすいタイプです。クレンチングは、無音で上下の歯を強く噛みしめる動作で、音が出ないため発見が遅れやすく、顎や歯への負担が大きいのが特徴です。タッピングは、上下の歯を小刻みにカチカチとぶつけ合う動作で、3つの中では比較的まれなタイプとされています。

歯ぎしりは睡眠中に起こるケースが多いですが、日中の覚醒時にも無意識に歯を噛みしめている「覚醒時ブラキシズム」も存在します。日常的に歯を食いしばっている自覚がある人は、このタイプに当てはまる可能性があります。どちらのタイプも放置すると歯や顎へのダメージが積み重なるため、早期に気づくことが重要です。

歯ぎしりは遺伝するのか?

結論からいえば、「歯ぎしりには遺伝的要因が関与している可能性が高い」というのが現在の研究における見解です。ただし、遺伝だけで決まるわけではなく、環境的要因や生活習慣との組み合わせによって発症するとされています。

双子を対象にした複数の研究では、一卵性双生児(遺伝子が同一)は二卵性双生児に比べて、どちらも歯ぎしりをする割合が有意に高いことが示されています。この結果は、歯ぎしりの発症に遺伝子が一定の影響を及ぼしていることを科学的に示唆しており、近年の歯科医学の分野でも注目されています。

また、家族内で歯ぎしりが多く見られるという臨床的な観察も多く報告されており、「親が歯ぎしりをしていると子どもも歯ぎしりをしやすい」という傾向は歯科臨床の現場でも広く認識されています。子どもの歯ぎしりに気づいた場合、親自身も確認してみることが早期発見につながることがあります。

ただし重要なのは、遺伝はあくまで「なりやすい素因(体質)」を引き継ぐものであり、必ず遺伝するわけではない点です。親が歯ぎしりをしていたとしても、ストレス管理や生活習慣の改善によって発症を抑えることは十分に可能です。遺伝=運命ではなく、あくまで「リスク因子のひとつ」として捉えることが大切です。

遺伝以外の歯ぎしりの原因

歯ぎしりは遺伝的素因だけでなく、さまざまな環境的・身体的要因が重なって引き起こされます。

ストレスと精神的緊張

歯ぎしりの最も代表的な原因がストレスです。仕事や人間関係、生活環境の変化などによる精神的緊張が高まると、睡眠中に無意識の歯ぎしりとして現れやすくなります。ストレス社会といわれる現代において、歯ぎしりに悩む人が増えているのはこうした背景も大きく影響しています。

睡眠障害との関連

睡眠時無呼吸症候群など睡眠の質が低下する状態は、歯ぎしりのリスクを高めることがわかっています。睡眠中の呼吸が乱れると脳が覚醒反応を起こしやすくなり、その際に歯ぎしりが生じやすくなると考えられています。歯ぎしりと睡眠の問題が両方ある場合は、どちらも同時にアプローチすることが重要です。

噛み合わせ(咬合)の問題

歯並びや顎の噛み合わせのずれが、歯ぎしりを誘発することがあります。不正咬合があると、無意識に顎が「正しい位置」を探そうとして歯をすり合わせる動作につながることがあります。歯科矯正や咬合調整によって改善するケースもあります。

アルコール・カフェイン・喫煙

アルコールやカフェインの摂取は睡眠の質を低下させ、歯ぎしりを悪化させる要因となります。喫煙者は非喫煙者と比べて歯ぎしりの頻度が高いという研究結果もあり、生活習慣の改善が歯ぎしり予防にも直結します。

特定の薬の副作用

抗うつ薬(特にSSRI)など一部の薬物の副作用として歯ぎしりが起こることがあります。薬の服用開始後に歯ぎしりが始まったと感じる場合は、処方医や歯科医に相談することをおすすめします。自己判断で薬を中断するのは危険なため、必ず専門家に確認しましょう。

歯ぎしりが身体に与える影響

放置した場合、歯ぎしりは歯や全身にさまざまなダメージをもたらします。

まず歯への影響として、歯が徐々に削れて知覚過敏や虫歯になりやすくなること、詰め物やかぶせ物が外れたり割れたりすることがあります。さらに、顎関節への過度な負担から顎関節症を引き起こすことがあり、口が開けにくい、噛むと痛い、顎から音がするなどの症状が現れて日常生活に支障をきたすケースもあります。

また、咀嚼筋(エラの部分にある筋肉)が過緊張し続けることで、顔の輪郭が変化したり、慢性的な頭痛・肩こり・首のこりの原因になることもあります。歯ぎしりは口の中だけの問題ではなく、全身の健康に波及する可能性があります。「疲れているわけでもないのに頭が痛い」「朝起きると顎がだるい」という人は、歯ぎしりが原因の一端を担っているかもしれません。

歯ぎしりへの対策と治療法

マウスピース(ナイトガード)の使用

歯科医院で製作するカスタムマウスピースは、歯ぎしりによる歯や顎への物理的なダメージを防ぐ最も一般的な対策です。歯ぎしり自体をなくすわけではありませんが、歯の摩耗や顎関節への負担を大幅に軽減します。就寝時に装着するだけでよく、違和感に慣れればほとんどの人が継続できます。

ストレス管理・リラクゼーション

根本的な原因のひとつであるストレスを減らす取り組みも重要です。入浴、軽い運動、瞑想、ストレッチなど、自分に合ったリラクゼーション法を日常に取り入れることで、睡眠中の緊張を和らげることができます。

噛み合わせの治療

歯並びや咬合のずれが原因の場合は、矯正治療や咬合調整によって歯ぎしりが改善するケースもあります。自己判断せず、歯科医師に相談のうえ適切な治療方針を決めることが大切です。

ボツリヌス注射(ボトックス治療)

近年、咀嚼筋にボツリヌス毒素を注射して筋肉の過緊張をやわらげる治療法が注目されています。マウスピースで改善が不十分な重症例に対して有効なケースがあり、審美的に顔の輪郭をすっきりさせる効果も期待できます。

生活習慣の改善

就寝前のアルコールやカフェインを控え、規則正しい睡眠習慣を保つことも歯ぎしり対策として有効です。就寝前のスマートフォン使用を減らして脳をリラックスさせる時間をつくることも、睡眠の質を上げるうえで効果的です。

まとめ

歯ぎしりには遺伝的な素因が関与している可能性が高く、親が歯ぎしりをしている場合は子どもも注意が必要です。ただし、遺伝はあくまで「なりやすさ」を高める要因のひとつであり、ストレス管理や適切なケアによってリスクを下げることは十分可能です。

歯ぎしりは放置すると歯・顎・全身に深刻な影響を与えることがあります。「自分や家族が歯ぎしりをしているかもしれない」と感じたら、早めに歯科医院を受診して適切な診断と対処を受けることをおすすめします。遺伝的な背景があるからこそ、家族全員で歯ぎしりへの意識を高め、予防と早期対応を心がけることが大切です。正しい知識と日々のケアが、健康な歯と体を守る第一歩になります。

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