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寝ている時に口が乾く理由とは?睡眠中に起こる体の変化を解説


「朝起きると口の中がカラカラに乾いている」「夜中に喉の渇きで目が覚めることがある」——このような経験をしたことはありませんか。睡眠中に口が乾くという現象は、多くの人が経験する身近な悩みですが、そのメカニズムを詳しく知っている方は意外と少ないかもしれません。今回は、寝ている時に口が乾く理由について詳しく解説していきます。

睡眠中の口の乾燥は自然な生理現象

まず知っておいていただきたいのは、睡眠中に口が乾きやすくなること自体は、多くの人に共通して見られる自然な生理現象だという点です。これは体の仕組みそのものに関わるものであり、必ずしも病的な状態を意味するわけではありません。

寝ている時に口が乾く主な理由

1.睡眠中の唾液分泌量の減少

唾液の分泌は自律神経によってコントロールされています。日中、活動している時間帯は交感神経と副交感神経がバランスよく働いていますが、睡眠中は体を休息させるために、唾液腺の活動そのものが低下しやすくなります。この生理的な唾液分泌量の減少が、朝起きたときの口の渇きを感じる最大の理由といえます。

2.嚥下回数の減少

日中は無意識のうちに唾液を飲み込む「嚥下」を頻繁に行っていますが、睡眠中はこの嚥下回数が大幅に減少します。唾液を飲み込む回数が減ることで、口腔内に唾液が行き渡る機会も少なくなり、乾燥を感じやすくなります。

3.口呼吸による乾燥の助長

睡眠中、無意識のうちに口が開いてしまい、口呼吸になっている方は少なくありません。口呼吸が続くと、呼吸によって取り込まれる空気が直接口腔内の粘膜に触れ続けることになり、水分の蒸発が進みやすくなります。特に仰向けで眠る際は、重力の影響で口が開きやすくなる傾向があります。

4.鼻づまりによる口呼吸の増加

花粉症や風邪などで鼻づまりがある場合、睡眠中はより口呼吸になりやすくなります。鼻の通りが悪い状態で眠ると、無意識に口を開けて呼吸せざるを得なくなり、通常よりも口腔内の乾燥が進みやすくなります。

5.室内の湿度環境

エアコンや暖房を使用している寝室は、空気が乾燥しやすい環境になっています。この乾燥した空気の中で長時間眠ることで、口腔内の水分も蒸発しやすくなります。

6.加齢による唾液腺機能の低下

年齢を重ねるにつれて、唾液腺の機能は徐々に低下していく傾向があります。加齢による唾液分泌量の減少は、特に睡眠中の乾燥感をより強く感じさせる要因となることがあります。

7.就寝前の水分摂取不足

就寝前に十分な水分を摂っていないと、もともと体内の水分量が少ない状態で眠りにつくことになり、睡眠中の口の乾燥がより強く現れやすくなることがあります。

8.アルコールの摂取

就寝前にアルコールを摂取すると、利尿作用によって体内の水分が失われやすくなります。これにより、睡眠中の脱水状態が進み、口の乾燥がより顕著に現れることがあります。

9.特定の薬の副作用

一部の薬には、副作用として唾液の分泌を抑制する作用があるものがあります。服用している薬によっては、睡眠中の口の乾燥が通常よりも強く感じられることがあります。

10.ストレスや自律神経の乱れ

日中に感じたストレスや、自律神経のバランスの乱れは、睡眠の質だけでなく、唾液の分泌にも影響を及ぼすことがあります。

睡眠中の口の乾燥が引き起こす影響

虫歯や歯周病のリスク増加

唾液には口腔内の自浄作用や抗菌作用があるため、睡眠中にこの働きが低下することは、虫歯菌や歯周病菌が活動しやすい環境を長時間にわたって作り出してしまうことにつながります。

口臭の悪化

睡眠中の唾液分泌量の減少は、朝起きたときの口臭が強くなる大きな要因の一つです。

喉の不調

口腔内の乾燥は喉の粘膜の乾燥にもつながり、喉の痛みやイガイガとした違和感を引き起こすことがあります。

睡眠の質への影響

夜中に喉の渇きで目が覚めてしまうことは、睡眠の質そのものを低下させる要因にもなり得ます。

睡眠中の口の乾燥を軽減するための対策

就寝前の水分補給

就寝前に適度な水分を摂っておくことで、睡眠中の口腔内の乾燥をある程度緩和することができます。ただし、就寝直前の大量の水分摂取は、夜間のトイレの回数を増やし、かえって睡眠の質に影響することもあるため、適量を心がけましょう。

室内の湿度管理

寝室に加湿器を設置したり、濡れタオルを干したりすることで、就寝中の空気の乾燥を緩和することができます。

口呼吸対策

鼻づまりがある場合は、耳鼻科での治療を検討することで、鼻呼吸をしやすい状態に整えることができます。就寝時に口が開いてしまう方は、口を閉じるための専用テープを活用するのも一つの方法です。

横向き寝の検討

仰向けで眠ると口が開きやすくなる傾向があるため、横向きで眠ることを意識してみるのも一つの工夫です。

就寝前のアルコール摂取を控える

利尿作用のあるアルコールは、就寝前の摂取を控えることで、睡眠中の脱水を防ぎやすくなります。

唾液腺のマッサージ

就寝前に、耳の下や顎の下にある唾液腺を優しくマッサージすることで、唾液の分泌を促す効果が期待できます。

就寝前の丁寧な歯磨き

就寝前の歯磨きを丁寧に行い、口腔内を清潔に保っておくことで、唾液の分泌量が減少する睡眠中の細菌の繁殖をある程度抑えることができます。

こんな場合は医療機関への相談も検討しましょう

以下のような場合は、単なる生理的な乾燥にとどまらない可能性があるため、専門家への相談を検討しましょう。

・日中も含めて口の乾燥感が強く続いている
・服用している薬の副作用が疑われる
・虫歯や歯周病が急に増えた
・関節の痛みなど、他の全身症状を伴っている

まとめ

寝ている時に口が乾くのは、睡眠中の唾液分泌量の減少や嚥下回数の減少、口呼吸の助長など、睡眠中特有の生理的な変化が重なるためです。多くの人に見られる自然な現象ですが、就寝前の水分補給や室内の湿度管理、口呼吸対策などを心がけることで、睡眠中の口の乾燥をある程度軽減することができます。症状が長期間続く場合や、他の症状を伴う場合には、歯科医院や医療機関に相談し、快適な睡眠と口腔内の健康を保っていきましょう。

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