はじめに
歯ぐきが痛むとき、何気ない日常の習慣が症状を悪化させていることがあります。「痛いから歯磨きをやめる」「冷たいもので冷やす」「硬いものを食べて刺激する」など、良かれと思ってやっていることが、実は逆効果になっているかもしれません。歯ぐきの痛みは、歯周病、歯ぐきの傷、親知らずの炎症、根の先の膿など、様々な原因で起こります。最も重要なのは、早急に歯科医院を受診し、適切な治療を受けることです。しかし、受診までの間、そして治療中も、日常の習慣に注意することで、症状の悪化を防ぎ、治癒を早めることができます。本記事では、歯ぐきが痛いときに避けるべき習慣を詳しく解説し、代わりにすべきこと、そして痛みを和らげる正しい方法について紹介します。
避けるべき習慣1:痛い部分を触る、押す
歯ぐきが痛いと、つい触ったり押したりしてしまいますが、これは絶対に避けるべきです。
なぜ悪いのか 手には多くの細菌が付着しています。痛い部分を触ることで、細菌が入り込み、感染を悪化させます。押すことで、炎症がさらに広がったり、膿が周囲に拡散したりします。痛みも増強します。
代わりにすべきこと 触りたくなる気持ちを我慢します。どうしても気になる場合は、鏡で見るだけにとどめます。触る必要がある場合は、よく手を洗ってから、清潔なガーゼなどを使います。
避けるべき習慣2:歯磨きを完全にやめる
「痛いから歯磨きをやめる」という人がいますが、これは最悪の選択です。
なぜ悪いのか 歯磨きをやめると、細菌が爆発的に増殖します。歯垢が蓄積し、炎症がさらに悪化します。痛みも増し、治癒が遅れます。
代わりにすべきこと 痛くても、できる範囲で歯を磨きます。痛い部分は非常に優しく、柔らかい歯ブラシで軽く磨きます。他の部分は普通に磨きます。うがいだけでも、細菌を減らす効果があります。塩水うがいやマウスウォッシュも活用します。
避けるべき習慣3:硬い食べ物を食べる
歯ぐきが痛いときに、硬い食べ物を食べると、症状が悪化します。
避けるべき食品 せんべい、ナッツ、硬いパン、りんごなどの硬い果物、氷を噛むなど。
なぜ悪いのか 硬い食べ物は、歯ぐきに強い刺激を与えます。炎症が悪化し、痛みが増します。また、硬いものが歯ぐきに刺さり、傷をつけることもあります。
代わりにすべきこと 柔らかい食べ物を選びます。おかゆ、うどん、豆腐、スープ、ヨーグルト、煮魚、蒸し野菜などが適しています。痛い側で噛まず、反対側で優しく噛みます。
避けるべき習慣4:刺激の強い食べ物を食べる
刺激の強い食べ物も、歯ぐきの痛みを悪化させます。
避けるべき食品 辛い食べ物(唐辛子、わさび、からしなど)、酸っぱい食べ物(柑橘類、酢など)、非常に熱い食べ物や飲み物、非常に冷たい食べ物や飲み物。
なぜ悪いのか これらは歯ぐきを刺激し、痛みを増強します。酸は歯ぐきの粘膜を傷つけます。極端な温度も刺激になります。
代わりにすべきこと 刺激の少ない、マイルドな味付けの食事を選びます。温度も、ぬるめか常温が適しています。
避けるべき習慣5:アルコールを飲む
歯ぐきが痛いときのアルコール摂取は、複数の理由で避けるべきです。
なぜ悪いのか アルコールは血管を拡張させ、血流を増やします。その結果、炎症部位の腫れや痛みが増します。また、アルコールは口腔を乾燥させ、唾液の分泌を減らします。唾液が減ると、自浄作用が低下し、細菌が繁殖しやすくなります。さらに、アルコールと鎮痛剤を一緒に服用すると、肝臓や胃腸に負担がかかり、副作用のリスクが高まります。
代わりにすべきこと 症状が治まるまで、アルコールは控えます。水やお茶を飲み、口腔を潤します。
避けるべき習慣6:喫煙
喫煙は、歯ぐきの痛みを悪化させる最悪の習慣の一つです。
なぜ悪いのか タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血流を悪くします。歯ぐきに酸素や栄養が届きにくくなり、治癒が遅れます。免疫機能も低下し、感染に対する抵抗力が弱まります。また、タバコの煙や成分が歯ぐきを刺激し、痛みを増します。
代わりにすべきこと 少なくとも症状が治まるまで、禁煙します。これを機に、完全に禁煙することが理想的です。喫煙は歯周病の最大のリスク要因であり、禁煙により歯ぐきの健康が大きく改善します。
避けるべき習慣7:温める
「痛い部分を温めれば良くなる」と思って、温湿布を当てたり、カイロで温めたりする人がいますが、これは逆効果です。
なぜ悪いのか 温めると血流が増加し、炎症部位の腫れや痛みが増します。特に、急性の炎症がある場合、温めることは禁忌です。
代わりにすべきこと 冷やすか、何もしないのが基本です。腫れがひどい場合は、保冷剤をタオルで包み、頬の外側から当てます。ただし、冷やしすぎも良くないため、10分から15分程度にとどめます。
避けるべき習慣8:激しい運動
歯ぐきが痛むときに、激しい運動をすることも避けるべきです。
なぜ悪いのか 激しい運動により、血流が増加し、血圧が上昇します。その結果、炎症部位の腫れや痛みが増し、出血しやすくなります。体力も消耗し、免疫力が低下します。
代わりにすべきこと 安静にします。軽い散歩程度の運動は問題ありませんが、ジョギング、筋トレ、スポーツなどの激しい運動は控えます。
避けるべき習慣9:入浴や長風呂
長時間の入浴や熱い風呂に入ることも、症状を悪化させます。
なぜ悪いのか 長風呂や熱い風呂は、体温を上げ、血流を増やします。炎症部位の腫れや痛みが増します。
代わりにすべきこと シャワーで済ませるか、短時間のぬるめの入浴にとどめます。
避けるべき習慣10:自己判断で薬を使う
以前に処方された抗生物質や、他人の薬を自己判断で使用することは危険です。
なぜ悪いのか 抗生物質の種類や量は、感染の種類や程度により異なります。不適切な使用は、効果がないばかりか、耐性菌を生む原因になります。また、副作用のリスクもあります。
代わりにすべきこと 市販の鎮痛剤(イブプロフェン、ロキソプロフェンなど)を、用法・用量を守って服用します。それで改善しない場合や、症状がひどい場合は、早急に歯科医院を受診します。
避けるべき習慣11:爪楊枝や針で膿を出そうとする
歯ぐきが腫れて膿が溜まっているように見えるとき、爪楊枝や針で刺して膿を出そうとする人がいますが、絶対にやめてください。
なぜ悪いのか 非常に危険です。細菌が入り、感染が広がります。膿が出ても、根本的な原因は解決せず、すぐに再発します。最悪の場合、敗血症など命に関わる事態になることもあります。
代わりにすべきこと 膿が見える場合も、触らずに歯科医院を受診します。専門的な処置により、安全に膿を排出してもらえます。
避けるべき習慣12:受診を先延ばしにする
「そのうち治るだろう」「忙しいから」と、受診を先延ばしにすることは、最も避けるべき習慣です。
なぜ悪いのか 歯ぐきの痛みは、病気のサインです。放置すると、症状が悪化し、治療が複雑になります。歯を失ったり、感染が全身に広がったりすることもあります。
代わりにすべきこと 痛みがあれば、できるだけ早く歯科医院を受診します。夜間や休日の場合は、応急処置をして、翌朝または休み明けに必ず受診します。
正しい対処法のまとめ
歯ぐきが痛いときに心がけるべきことをまとめます。
・口腔内を清潔に保つ(優しい歯磨き、うがい) ・柔らかく刺激の少ない食事を選ぶ ・痛い側で噛まない ・アルコール、タバコを避ける ・安静にする ・必要に応じて冷やす(温めない) ・市販の鎮痛剤を適切に使用する ・触らない、押さない ・早急に歯科医院を受診する
まとめ
歯ぐきが痛いときに避けるべき習慣は、痛い部分を触る・押す、歯磨きを完全にやめる、硬い・刺激の強い食べ物を食べる、アルコールを飲む、喫煙、温める、激しい運動、長風呂、自己判断で薬を使う、膿を出そうとする、受診を先延ばしにするなどです。
これらの習慣は、症状を悪化させ、治癒を遅らせます。
代わりに、口腔内を清潔に保つ、柔らかい食事を選ぶ、安静にする、適切に冷やす、早急に受診するなどの正しい対処をしましょう。
歯ぐきの痛みは、体からの重要なメッセージです。放置せず、適切に対処し、健康な歯ぐきを取り戻しましょう。
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是非、ご来院ください。


















