HOME>ブログ>歯ぎしりと歯並び悪化の関連:知っておくべき影響と対策

ブログ

歯ぎしりと歯並び悪化の関連:知っておくべき影響と対策


はじめに

就寝中に無意識に行う歯ぎしり。家族から指摘されて初めて気づく方も多いでしょう。歯ぎしりは単なる癖ではなく、歯や顎に深刻な影響を及ぼす可能性があります。特に、歯並びへの影響は見過ごせません。長期間にわたる歯ぎしりにより、せっかく綺麗だった歯並びが徐々に乱れてくることがあります。本記事では、歯ぎしりと歯並び悪化の関連性について、科学的な観点から詳しく解説します。歯ぎしりがどのようにして歯の位置を変えるのか、そのメカニズム、歯ぎしりが引き起こす様々な問題、自分が歯ぎしりをしているかの確認方法、効果的な対策まで、包括的にご紹介します。歯ぎしりに心当たりがある方、朝起きたときに顎が疲れている方、歯並びの変化を感じている方は、ぜひ参考にしてください。早期の対処が、歯と顎の健康を守ります。

歯ぎしりとは

歯ぎしりは、医学的には「ブラキシズム」と呼ばれます。主に就寝中に無意識に行われる、上下の歯を強くこすり合わせる行為です。音を伴う場合と、音はないが強く噛みしめる場合があります。後者は「クレンチング」と呼ばれ、より気づきにくいです。歯ぎしりの原因は、完全には解明されていませんが、ストレス、不安、睡眠障害、噛み合わせの問題、遺伝的要因などが関係していると考えられています。通常の咀嚼時にかかる力は、約10キログラムから30キログラム程度ですが、歯ぎしり時には60キログラムから100キログラム、場合によってはそれ以上の力がかかることがあります。この異常な力が、長時間にわたって歯や顎にかかることで、様々な問題が生じます。

歯ぎしりが歯並びを悪化させるメカニズム

歯ぎしりがどのようにして歯並びを悪化させるのか、そのメカニズムを理解することが重要です。まず、歯ぎしりによる強い力が、歯を支える歯根膜や歯槽骨に影響を与えます。歯根膜は、歯と骨をつなぐクッションのような組織で、通常は適度な刺激で健康を保ちます。しかし、過度な力が継続的にかかると、歯根膜が損傷し、歯が動きやすくなります。また、歯槽骨にも圧力がかかり、骨の吸収が進むことがあります。これにより、歯の支持が弱まり、位置が変わりやすくなります。特に、横方向の力がかかる歯ぎしりでは、歯が傾いたり、捻じれたりすることがあります。また、歯の摩耗も問題です。歯ぎしりにより、歯の先端やかみ合わせの面が削れていきます。摩耗が進むと、歯の高さが低くなり、噛み合わせが変化します。噛み合わせの変化は、さらに歯の位置の変化を引き起こし、歯並びが乱れる悪循環に陥ります。

歯ぎしりによる具体的な歯並びの変化

歯ぎしりによって、どのような歯並びの変化が起こるのでしょうか。最も多いのが、前歯の位置の変化です。歯ぎしりにより前歯に強い力がかかると、前歯が前方に押し出されたり、逆に内側に倒れたりすることがあります。出っ歯や受け口の傾向が強まることもあります。また、前歯の間に隙間ができる(すきっ歯)こともあります。次に、歯の捻じれや傾きです。特定の歯に集中的に力がかかると、その歯が回転したり、傾いたりします。奥歯では、歯が内側や外側に倒れることがあります。さらに、歯と歯の間の隙間が変化することもあります。歯ぎしりにより歯が移動すると、元々綺麗に並んでいた歯に隙間ができたり、逆に重なりが生じたりします。これらの変化は徐々に進行するため、自分では気づきにくいこともあります。定期的な歯科検診で、早期に発見することが重要です。

歯ぎしりが引き起こす他の問題

歯ぎしりは、歯並びの悪化だけでなく、様々な問題を引き起こします。まず、歯の摩耗です。エナメル質が削れ、象牙質が露出すると、知覚過敏が起こります。冷たいものや熱いものがしみるようになります。また、摩耗が進むと、歯が短くなり、見た目にも影響します。次に、歯の破折です。強い力により、歯にひびが入ったり、欠けたり、最悪の場合は割れたりすることがあります。特に、神経を取った歯や、大きな詰め物がある歯は脆く、破折しやすいです。さらに、顎関節症のリスクも高まります。顎の筋肉が過度に緊張し、顎関節に負担がかかります。顎の痛み、口が開きにくい、顎を動かすと音がするといった症状が現れます。頭痛や肩こりの原因になることもあります。また、詰め物や被せ物の脱落や破損も起こりやすくなります。

自分が歯ぎしりをしているか確認する方法

多くの人は、自分が歯ぎしりをしていることに気づいていません。以下のチェックポイントで確認してみましょう。まず、家族やパートナーから「夜中に歯ぎしりの音がする」と指摘されたことがあるか。これは最も分かりやすいサインです。次に、朝起きたときに顎が疲れている、または痛いと感じることがあるか。歯ぎしりにより、顎の筋肉が酷使されているためです。また、歯の先端が平らになっていたり、異常に短くなっていたりするか。鏡で歯を観察してみましょう。さらに、知覚過敏の症状があるか。原因不明の知覚過敏は、歯ぎしりが原因のこともあります。頬の内側や舌に、歯型の跡がついていることも歯ぎしりのサインです。これらの症状がある場合は、歯科医院で相談しましょう。

歯科医院での診断

歯ぎしりの有無と程度は、歯科医院で診断できます。歯科医師は、歯の摩耗の状態、歯茎の状態、顎の筋肉の緊張度などを確認します。また、噛み合わせのチェックも行います。必要に応じて、咬合紙という特殊な紙を噛んでもらい、噛み合わせの接触状態を確認します。さらに詳しい診断が必要な場合は、睡眠ポリグラフ検査を行うこともあります。これは、睡眠中の脳波や筋肉の活動を記録する検査で、歯ぎしりの頻度や強さを正確に測定できます。ただし、この検査は特殊な施設でしか行えず、一般的ではありません。多くの場合、歯科医師の視診と問診により、歯ぎしりの有無を判断します。

対策①:ナイトガードの使用

歯ぎしりによる歯や顎へのダメージを防ぐ最も効果的な方法は、ナイトガードの使用です。ナイトガードは、就寝時に装着するマウスピースで、上下の歯が直接接触するのを防ぎます。歯科医院で、自分の歯型に合わせて作製します。素材は、硬いアクリル樹脂や、柔らかいシリコンなど、いくつかの種類があります。硬いタイプは耐久性が高く、柔らかいタイプは装着感が良いという特徴があります。ナイトガードを装着することで、歯ぎしりの力が分散され、歯への直接的なダメージを軽減できます。ただし、ナイトガードは歯ぎしりそのものを止めるわけではありません。あくまで保護装置です。最初は違和感がありますが、数日から1週間程度で慣れることが多いです。

対策②:ストレス管理

歯ぎしりの主な原因の一つがストレスです。ストレスを軽減することで、歯ぎしりの頻度や強度を減らせる可能性があります。まず、十分な睡眠を確保しましょう。質の良い睡眠は、ストレス軽減に不可欠です。就寝前のリラックスタイムを設け、スマートフォンやパソコンの使用を控えます。また、適度な運動もストレス解消に効果的です。ウォーキング、ヨガ、ストレッチなど、自分に合った運動を習慣にしましょう。趣味の時間を持つことも重要です。好きなことをする時間は、心の余裕を生みます。さらに、必要であれば、カウンセリングや心理療法を受けることも検討しましょう。専門家のサポートにより、ストレスの根本原因に対処できます。

対策③:噛み合わせの調整

噛み合わせの問題が歯ぎしりの原因になっている場合、歯科医院で調整を受けることが有効です。高すぎる詰め物や被せ物を削って調整したり、噛み合わせのバランスを整えたりします。また、矯正治療により、根本的に噛み合わせを改善することも選択肢です。正しい噛み合わせになることで、歯ぎしりが軽減されることがあります。ただし、噛み合わせの調整は、専門的な知識と技術が必要です。経験豊富な歯科医師に相談しましょう。

対策④:日中の意識

歯ぎしりは主に就寝中に起こりますが、日中の習慣も影響します。日中、無意識に歯を食いしばっていないか確認しましょう。デスクワークや集中作業中に、歯を噛みしめる癖がある方は多いです。「唇は閉じて、歯は離す」を意識することで、顎の筋肉をリラックスさせられます。また、ガムを頻繁に噛む習慣も、顎の筋肉を疲労させ、夜間の歯ぎしりにつながることがあります。過度なガムの使用は控えましょう。カフェインやアルコールの摂取も、睡眠の質に影響し、歯ぎしりを悪化させることがあります。特に就寝前の摂取は避けましょう。

歯ぎしりと矯正治療

既に歯並びが悪化してしまった場合、矯正治療により改善できます。ただし、歯ぎしりがある状態で矯正治療を行う場合、いくつかの注意点があります。まず、治療中もナイトガードの使用が必要です。矯正装置があると、ナイトガードの作製が難しいこともありますが、矯正専門医と相談して、適切な保護方法を見つけましょう。また、歯ぎしりにより、矯正治療の進行が遅れたり、後戻りしやすくなったりすることがあります。そのため、歯ぎしりの対策と並行して、矯正治療を進めることが重要です。矯正治療後も、リテーナー(保定装置)の使用と、ナイトガードの継続使用が推奨されます。

子どもの歯ぎしり

子どもも歯ぎしりをすることがあります。乳歯や生え変わり期の永久歯では、成長に伴う一時的な歯ぎしりは、それほど心配する必要はありません。多くは自然に治まります。ただし、歯の摩耗が激しい場合や、永久歯に生え変わった後も続く場合は、注意が必要です。子どもの場合も、ストレスが原因のことがあります。学校生活、友人関係、家庭環境などのストレスに注意を払いましょう。また、鼻づまりやアレルギーなど、呼吸の問題が歯ぎしりの原因になることもあります。気になる場合は、小児歯科や耳鼻科に相談しましょう。

まとめ

歯ぎしりは、歯並び悪化の重要な原因の一つです。強い力が継続的にかかることで、歯が移動し、位置が変わります。前歯の突出、歯の捻じれ、隙間の変化など、様々な歯並びの問題を引き起こします。また、歯の摩耗、破折、顎関節症など、他の問題も生じます。自分が歯ぎしりをしているかを確認し、該当する場合は早めに対策を取りましょう。ナイトガードの使用、ストレス管理、噛み合わせの調整、日中の意識などが有効です。既に歯並びが悪化している場合は、矯正治療も検討しましょう。歯ぎしりへの対処と並行して治療を進めることで、美しく健康な歯並びを取り戻せます。定期的な歯科検診を受け、専門家のアドバイスを受けながら、適切なケアを続けることが重要です。歯と顎の健康を守り、快適な生活を送りましょう。

 

怖くない!痛くない!名古屋市おすすめ、ほほえみ歯科名古屋院でリラックスしながら治療を受けましょう!
是非、ご来院ください。

愛知県名古屋市港区当知2丁目1501番地
ポートウォークみなと1階
【 市バス地下鉄高畑8番のりば、八田駅1番のりばから
「当知住宅東」下車徒歩5、6分 】
【 市バス東海通4番のりばから
「当知中学校東」下車徒歩5、6分 】

診療時間
月火水
木金
9:00〜13:00/
14:00〜19:00

第1・3日曜日
9:00〜13:00/
14:00〜18:00

(第1・3を除く)
祝日
休診
teech

LINE相談