みなさんこんにちは。ほほえみ歯科名古屋院です。
今回は「歯石取りの重要性」についてお話をしていきたいと思います。
まず、「歯石」とはなにか？
説明させていただきます。
歯石は、食事や飲み物から来るバクテリアや他の物質が口腔内に残り、唾液中のミネラルと反応して硬化したものです。歯石は歯の表面、特に歯と歯肉の境界に形成されやすく、色は黄色から茶色です。
磨き残しがあると、食べ物や飲み物からのバクテリアと糖が組み合わさり、歯垢（プラーク）が形成されます。プラークは柔らかく、ブラッシングとフロッシングで取り除くことができます。しかし、プラークが歯の表面に長期間留まると、硬くて固まった歯石に変わります。歯石はブラッシングやフロッシングだけでは取り除くことができません。
歯石が歯に留まると、歯周病のリスクが高まります。歯石はバクテリアの溜まり場となり、それが歯肉炎や歯周病を引き起こします。これらの病気は、放置すると歯肉の退縮、歯の緩み、最終的には歯の喪失を引き起こす可能性があります。
歯石の除去は歯科医師や歯科衛生士によって行われます。これは一般的にスケーリングと呼ばれ、特殊な器具を使用して歯石を削り取るプロセスです。そのため、定期的な歯科検診とクリーニングは口腔衛生を維持し、歯周病を予防するために重要です。
次に、スケーリング（歯石除去）について詳しく説明していきます。
-
評価: 歯科医師または歯科衛生士は、口腔内をチェックし、歯石の位置とその厚みを特定します。
-
スケーリング: プロバイダーは歯科スケーラー（特殊な歯科器具）を使用して、歯から歯石をゆっくりと削り取ります。このプロセスは歯肉線の上だけでなく下にも行われ、歯石が歯肉の下に隠れている場合は、それを取り除くために少し歯肉を押し上げることがあります。
-
平滑化（ルートプレーニング）: スケーリングの後、歯科医師または歯科衛生士は歯の根を滑らかにし、バクテリアが再び蓄積するのを防ぎます。
-
フッ素処置: スケーリングとルートプレーニングの後、歯科医師は通常、フッ素ジェルやその他のデンタルリンスを用いて、歯を強化し、酸やバクテリアから歯を保護します。
歯石の取り除き方は患者様の口腔状態によります。歯石が多い場合や重度の歯周病の場合は、一度の診察で全てを取り除くのは困難で、複数回の訪問を必要とすることがあります。
歯石があると、さまざまな口腔内の問題が発生する可能性があります。
-
歯肉炎: 歯石はバクテリアの溜まり場となり、これが歯肉の炎症を引き起こす可能性があります。これを歯肉炎と呼びます。歯肉炎の症状は、歯肉の腫れ、赤み、出血などです。
-
歯周病: 歯肉炎が進行し、治療されない場合、歯周病と呼ばれるより深刻な状態に進行する可能性があります。歯周病では、歯肉と骨が破壊され、歯が緩くなり、最終的には失われる可能性があります。
-
口臭: 歯石は口臭の原因の一つです。歯石にはバクテリアが多く含まれており、これらが口腔内で分解されると、不快な臭いを放つ可能性があります。
-
歯の変色: 歯石は歯を黄色や茶色に変色させる可能性があります。これは見た目に不快感を与えるだけでなく、自己意識や自信を下げる可能性があります。
-
感染症: 歯石の下の感染は、体の他の部位に広がる可能性があります。これは特に心臓病や糖尿病のリスクが高い人々にとって、重大な健康問題を引き起こす可能性があります。
これらの理由から、歯石の予防と早期の取り除きは非常に重要です。定期的な歯科診察と歯石除去、そして良好な口腔衛生習慣（毎日のブラッシングとフロッシング）は、これらの問題を予防するのに役立ちます。
当院では歯石の除去やブラッシングの指導なども行なっております。
ご来院をお待ちしております。
