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唾液の役割


唾液は、私たちの日常生活において非常に重要な役割を果たしています。ここでは、唾液の機能、生成メカニズム、そしてその健康への影響についてわかりやすく解説します。

唾液の基本概念

1. 唾液とは

唾液は、口腔内の唾液腺から分泌される液体です。水分が大部分を占めており、さまざまな酵素、ミネラル、抗体などが含まれています。

2. 生成される場所

主に三つの大きな唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)と、多数存在する小唾液腺によって生成されます。

唾液の機能

1. 消化の促進

唾液に含まれるアミラーゼ(唾液アミラーゼ)という酵素は、食物の消化を助ける重要な役割を果たしています。特に、炭水化物の消化過程は口の中で始まります。

2. 口腔内の保護と清潔維持

唾液は口腔内を常に湿潤に保ち、粘膜や歯を保護します。また、食物残渣や細菌の洗浄、除去を助け、口臭の予防にも寄与します。

3. 抗菌作用

唾液には抗菌物質が含まれており、口腔内の細菌の増殖を抑制し、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。

4. 歯の再石灰化

唾液に含まれるカルシウムやリン酸塩は、酸によって失われた歯のミネラルを修復する役割を果たします。

唾液分泌のメカニズム

1. 刺激による分泌

唾液の分泌は、食べ物を見たり嗅いだりすること、または咀嚼によって刺激されます。心理的な要因(例:ストレス)や医薬品の影響も唾液の分泌に影響を与えます。

2. 自律神経の役割

唾液腺は自律神経の制御下にあり、副交感神経の活動が活発になると唾液の分泌も増加します。

唾液の問題点と対策

1. 乾燥症(ドライマウス)

  • 原因:加齢、ストレス、特定の薬剤の副作用、あるいは自己免疫疾患などによって起こることがあります。
  • 対策:水分補給の増加、砂糖のないガムやキャンディーで唾液の分泌を促す、人工唾液の使用、適切な医療への相談。

2. 唾液の過剰分泌

  • 原因:咀嚼の問題、薬剤の副作用、感染症や神経障害など。
  • 対策:原因の特定と治療、適切な医療への相談。

唾液と全身の健康

唾液の状態は全身の健康状態と密接に関連しています。たとえば、糖尿病やパーキンソン病などの疾患は唾液の量や質に影響を与えることがあります。そのため、異常に気づいたら、早めに医療機関を受診することが重要です。

まとめ

唾液は、単に口腔内を潤すだけではなく、消化の促進、口腔内の清潔維持、抗菌作用、再石灰化など、多方面にわたる重要な役割を果たしています。唾液の問題は全身の健康に関わることも多いので、日常的に注意を払い、必要なら医師の診断を受けることが大切です。健康な唾液の維持は、口腔健康はもちろん、全身の健康維持にも寄与します。

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